新年のごあいさつ
社会福祉法人広島岳心会
理事長 白川 泰山
皆様にはよき新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。旧年中は、当法人の運営に格別のご理解とご支援を賜りましたこと深く感謝申し上げます。
さて、昨年末には総選挙が実施されるなど政治の世界でも新しい動きがあり、とりわけ、消費税率の引き上げが延期されたことに加えて、社会福祉関係分野においては、社会保障費の財源確保等より一層、厳しい状況となっております。昨年、障がい者分野におきましては、相談支援事業の強化・拡充の年となり、年度内には多くの障がいをお持ちの方に計画相談支援の導入、サービスの利用計画の配備が行われる予定となっております。これにより、障がいをお持ちの方は、今まで以上にサービスの選択肢が増え、利用者本位の福祉サービスの利用が可能となることと考えておりまして、このことにより、社会福祉法人には、サービスの質の向上や、運営基盤の一層の強化が求められていくことと思います。当法人におきましても、時代の変化に柔軟に対応し、「皆様から選ばれる施設」を引き続き目指し、努力してまいりたいと考えております。
本年の当法人の最重要事業といたしまして、障がいをお持ちの方の高齢化や多様化するニーズに対応し、知的障がい者支援と高齢者支援の両面を兼ね備えた生活の場の「終の棲家」を確保したいと考え、新たに高齢者事業への参入を予定しております。平成27年4月1日開設を目指し、野呂山学園に隣接したかたちで特別養護老人ホームの開設準備を進めております。一方、国の政策等においては、医療・介護などの改革プログラム等の関係法が成立し、特別養護老人ホームへの「入居待機者」の要介護度の制限、一定額以上の所得者や預貯金保有者に対する負担増実施等、総じて事業者及び高齢者への負担増が予想されるところでありますが、法人・職員で一丸となり、より質の高いサービスを提供できるよう努めていきたいと考えております。
引き続き、本年も、広島岳心会の法人理念である「ともに生活しともに働きともに楽しむことを通じてともに生きがいの持てる場を創造する」「それぞれの環境に応じた継続的な支援を行う」「地域福祉の拠点としての役割を積極的にはたしていく」に基づき、これを事業活動の柱としながら、全職員が更に高い目標に向かって精進と努力を継続することを誓い、関係者の皆様方に対し、一層の信頼と安心をいただけます事業運営に努めてまいる所存でございます。
ご利用者・ご家族・関係機関・地域の皆様へ年頭にあたり、皆様方のますますのご健勝とご活躍、ご多幸をお祈り申し上げまして、新年のあいさつといたします。