新年のごあいさつ
社会福祉法人広島岳心会
理事長 白川 泰山
謹んで、新年のお慶びを申し上げます。新年を迎えるにあたり、日頃より当法人の運営に格別のご理解とご支援を賜りまして心よりお礼申し上げます。
さて、昨年は安全保障関連法案が可決されるなど政治の世界でも新しい変化がある中、社会福祉分野においても、介護保険施設における内部留保問題がクローズアップされて以来、社会福祉法人全体に厳しい目が向けられ、社会福祉法人とは何か、といった「社会福祉法人の存在」が問われております。
こうした動きの中で、社会福祉法人制度改革が提唱され、社会福祉法人におきましても新しい変化が訪れようとしております。社会福祉法人制度改革は、公益性・非営利性を確保する観点から制度を見直し、国民に対する説明責任を果たし、地域社会に貢献する法人の在り方を徹底することにあります。改革の柱となっている1つに「経営組織のガバナンス強化」、2つ目に「事業運営の透明性の向上」、3つ目に「財務規律の強化」、4つ目に「地域における公益的な取り組みを実施する責務」が求められております。
私共広島岳心会は、法人改革が提唱される激動の中にあっても、変化を見極め、変化に柔軟に対応し、「利用者本位の福祉サービスの提供」を常に念頭に置き「皆様から選ばれる施設」を目指し、努力してまいりたいと考えております。
また、法人に目を移しますと、昨年は、最重要事業と位置付けておりました、「特別養護老人ホームのろさん(定員29床)」を皆様のおかげをもちまして無事開設することができました。
一般のご高齢になられた方だけでなく、障がいをお持ちの方の高齢化や多様化するニーズに対応し、知的障がい者支援と高齢者支援の両面を兼ね備えた生活の場の「終の棲家」を確保することができましたことは、私共にとっても大きな一歩になりました。一方で、国の政策等においては、特別養護老人ホームへの「入居待機者」の要介護度の制限や、一定額以上の所得者や預貯金保有者に対する負担増実施等、総じて事業者と利用者れる方への負担増となり、大変厳しい状況となっております。
しかし、このような状況に臆することなく、法人職員一丸となり、より質の高いサービスの提供ができるよう努めていきたいと考えております。
引き続き、本年も、広島岳心会の法人理念である「ともに生活しともに働きともに楽しむことを通じてともに生きがいの持てる場を創造する」「それぞれの環境に応じた継続的な支援を行う」「地域福祉の拠点としての役割を積極的にはたしていく」に基づき、これを事業活動の柱としながら、全職員が更に高い目標に向かって精進と努力を継続することを誓い、関係者の皆様方に対し、一層の信頼と安心をいただけます事業運営に努めてまいる所存でございます。
ご利用者・ご家族・関係機関・地域の皆様へ年頭にあたり、皆様方のますますのご健勝とご活躍、ご多幸をお祈り申し上げまして、新年のあいさつといたします。