新年のごあいさつ
社会福祉法人 広島岳心会
理事長 白川 泰山
新年あけましておめでとうございます。皆様方におかれましては希望に満ちた新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
旧年中は,ご利用者の皆様,ご家族の方々,地域の皆様並びに関係機関の皆様の多大なるご支援,ご協力賜りましたこと深く感謝申し上げます。
さて,昨年4月より,社会福祉法が改正され,本年4月1日より本格施行となります。今般の改正では,「社会福祉法人改革」と称しまして,「経営組織の在り方の見直し」「事業運営の透明性の向上」「財務規律の強化」「地域における公益的な取り組みを実施する責務の規定」「内部留保の明確化と福祉サービスへの再投下」「行政の関与の在り方」等が大きな改正となります。社会福祉法人にはこれまで以上にサービスの質の向上と透明性,運営基盤の強化が求められていくことと考えております。この大きな改正にあたり現在も関係法令の最終的な協議が断続的に進められており,当法人においても,鋭意準備を進めているところでございます。
また,平成28年4月1日から,障害者差別解消法が施行されました。この法律の要点は,大きく分けて2つございます。1つ目は,障がいを理由とする差別等の権利侵害の防止(不当な取り扱いをしない),2つ目は,社会的障壁の除去を怠ることによる権利侵害の防止(合理的配慮の提供義務)が示されております。昨年は,神奈川県で大変痛ましい事件がおきました。決して,この事件は,対岸の火事ではなく,当法人におきましても全職員へ改めて職業倫理教育・職員行動規範・人権教育をさらに徹底していくところでございます。
そして,激変する社会福祉の中にあっても当法人は,時代の変化に常に柔軟に対応し,「皆様から選ばれる施設」を引き続き目指し,努力してまいりたいと考えております。ご利用者様が生きがいをもって生活することができるよう全職員一丸となって支援を行っていく所存でございます。
引き続き,本年も,広島岳心会の法人理念である「ともに生活しともに働きともに楽しむことを通じてともに生きがいの持てる場を創造する」「それぞれの環境に応じた継続的な支援を行う」「地域福祉の拠点としての役割を積極的にはたしていく」に基づき,これを事業活動の柱としながら,全職員が更に高い目標に向かって精進と努力を継続することを誓い,関係者の皆様方に対し,一層の信頼と安心をいただけます事業運営に努めてまいる所存でございます。
ご利用者・ご家族・関係機関・地域の皆様へ年頭にあたり,皆様方のますますのご健勝とご活躍,ご多幸をお祈り申し上げまして,新年のあいさつといたします。